第二国について
選挙ポスターでおれが着ているトレーナーについて聞かれることがあまりに多く、いちいち答えるのがめんどくさいのでここに書いておく。TATATOONというブランドの服で、作ったのはゲキという最高にイカしたやつ。杉並に住む学生時代からのつながりの男だ。実家は杉並が誇る 蝋人形製作プロダクションを営んでいる。
長年ロンドンに住んでバンドを組み、ヨーロッパ中のフェスを回っていたらしい。こんなバンドだ。この映像ではギターを弾いている。
ゲキはステージで着る衣装を自作していた。まだ自分の服しか作っていない時代に撮られたファッションについての動画もある。
まわりから「おまえは金がないならそのイカした服を売ればいい」と言われたのだろう。ロンドンでブランドを立ち上げ、いまは日本に戻って服を作っている。
第二国についてきくと
「アメリカが第一国で日本が第二国という意味も若干あるけど、ほんとは形而上学的なもので、2年に一度いけるかいけないかの精神状態を表している」
「2年に一度しかいけないのか？」
「それが最近では第二国にずっといて、第一国への戻りかたがわからなくなった」
ということだ。
第二国とはなにか？ 最高にイカした仲間が作ったメイドイン杉並の服に書かれた文字列だ。選挙バージョンのトレーナーは、背中に片目のダルマが入っている。
ポスター貼りにも駆けつけてくれた。
【ポスター貼りの報告LINE】
ゲキ「さっき最後の二箇所の前で、iPhone電池35% siriに次の場所聞こうと思ったら変な返事するのでfuckuって言ったら電池がいきなり10％になってボタンも反応しなくなり、あちこちで場所聞いて１カ所見つけて、もう一個はあてずっぽでウロウロ 昨日貼ったとこ通ったら、ポスターやってる奴いて、話しかけたら、間違えたとこ貼って剥がしてた 仲間発見すごい大変そうで、選挙のポスターを間違えて貼るとすごい大変ということを学ぶ。そいつは携帯画面バリバリで、地図持ってなかった それであちこちウロウロしてたら最後のとこ見つかった だいたい学校とかでかい場所にあるね お疲れ様 風邪ひかないようにね」
池田「寒くて大変だったでしょ。忙しいところ、ほんとありがと！」
ゲキ「宝探しみたいで楽しかったよ ポケモンgoみたいな感じかな みんなに椅子持って高円寺来てって言っといたら、いいかもって思った。
拡声器とかはうるさいけど、みんなで椅子に座ってるのはオリジナル感があると思う。明日から毎日椅子（人）の数が増えていったら面白そう。おやすみ〜」
最高にイカした男だ。
